隣のキミと
「ふーん、優芽か。分かった、覚えとく」
「あっ、と。オレの名前は、大城コウタ」
そして、大城くんの名前も紙に書いてもらった。
“大城孝太”-おおしろこうた-
って、漢字だった。
「大城くんだね」
「うん、そう。じゃあ、オレ、もうそろそろ行かないと。キャプテンにもこのこと、話しておくから」
そう言うと、走って行ってしまった。
「大城くんって、サッカー上手なの?」
千穂に聞いて見ると
「うん、すごい上手だよ。多分、次のキャプテンになるんじゃないかな」
大城くんって、みんなをまとめるのも上手そうだもんね
「あたしはそろそろ帰るね」
「うん。じゃあ、明日ね」
そろそろ暗くなっているから、もう帰らなくちゃ。