隣のキミと

って、思ったけど、


壁を叩いたのは、オレじゃない。


「お前らっ、あいつのなにを分かって、言ってるんだよっ」



─…孝太だ。



「自分は、かっこいいとでも、思ってんのかよっ」



孝太は、始めに言い出したヤツのことを睨んだ。



「……な、なんだよ。孝太、冗談だよ、なぁ?」


そいつが、他のヤツらに同意を求めた。


周りも、コクコクと頷いた。


「冗談で2度とそんなことを言うなよ」



と、頷いたヤツらを見渡すと、部室を出て行った。



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