隣のキミと


「じゃあ、どっか出かけようか」



「えっ」



嘘っ



まさか、孝太くんからお誘いが来るなんて。



「あ、嫌だったらいいんだけど」



孝太くんがフォローを入れてくれて、「ううん、行くっ」と急いでOKの返事をした。



「よかった、オレ、本屋で買いたい本あるんだ」



「分かった、付き合うよ」


きっと、孝太くんはあたしを気遣って言ってくれたんだ。



あたしを心配して。



だから、孝太くんにこれ以上、心配かけないためにも明日は楽しもう。


< 143 / 266 >

この作品をシェア

pagetop