隣のキミと

玲央Side


優芽を泣かせてしまった。


本当は、有り得ねぇなんて思ってない。



優芽が可愛くてキスをしてしまったんだ。



だから、ついいつもの調子で言ってしまった。



優芽が出ていって、シーンとした部室の中をオレも後にした。



『明日、ひま??』



という声が聞こえてきた。



覗いてみると、優芽と孝太がいた。



『明日はひまだよ』


『じゃあ、どっか出掛けようか』


『うん、いいよ』


優芽が誘いをOKしているところを見てしまって



『じゃあ、明日9時から、駅で待ち合わせでいい?』



『うん』



明日、9時から駅で待ち合わせ……



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