隣のキミと
──…
あれから、出来るだけサッカーに集中した。
優芽のことを頭から追い払うように
「玲央く〜〜ん」
そんなことを考えてると、テニス部のいつもオレのところに付き纏ってるヤツが来た。
名前は知らないヤツ。
「明日、どこかに出かけない?」
いつも、話し掛けられても無視してる。
それでも、懲りずに話し掛けてくるけど。
「ねぇ、あたしはどこでも大丈夫だよ?」
オレの腕に絡み付いて、上目遣いで見上げてくる。
「……本当にどこでもいいわけ?」