隣のキミと
がしっとオレの腕を掴む。
「まさか、今日はこれで帰るなんてことないよね?!」
大声で話すから、周りの人たちが、迷惑そうな顔をしてチラチラと見てくる。
優芽の方をちらっと見ると、見ていないようだった。
「帰るから」
「あたし、これからホテルに行ってもいいんだよ…?」
「は……?」
上目遣いで言ってきたこいつに嫌気がさした。
「─…ちょっと来いよ」
ここで話していると、
周りのヤツらに、聞こえてしまうと思い、強引に引っ張りながら店を出た。