隣のキミと
そして、今日は合宿の日。
電車に乗って、合宿先の福島県に行く。
「優芽、今日は楽しみだね」
「なに言ってんの!練習をしに行くんでしょっ」
千穂の言葉に真面目に返したあたしだけど、千穂がそういうのも無理はない。
だって、大好きなカレシと一緒に合宿といえども、出かけるのに、違わない。
あたしといえば、あの日から玲央と必要最低限の会話しかしていなかった。
───……
「着いたっ」
千穂と自分たちの部屋に荷物を置くために入った。