隣のキミと


男子たちは、2階の部屋にある。


何十人もの人たちがいるから、それぞれの部屋に行かなくてはいけない。



あたしは、小走りで歩き続けた。



そのとき、前方に人こっちに向かってくるのが見えた。



「あ……玲央…」



それは、玲央だった。



久しぶりに見た玲央の顔。



その顔は、いつもと変わりなく、ただ、暑い中部活をやってきたせいか肌の色が小麦色になっていた。




あたしの声に反応してこっちを向いた。



「なんでここにいんの?」


< 168 / 266 >

この作品をシェア

pagetop