隣のキミと
「あっ」
「どうしたの?千穂」
「あたし、龍希とこれから、約束してたんだったっ。
あたし、優芽と一緒にいたいから、“やっぱりいけない”ってメールしとくね」
「えっ、そんなのいいよっ、あたしなら、平気だから、龍希のところに行って大丈夫だよっ」
「でも……」
千穂が龍希と会うのに、あたしは邪魔なんて、出来ない。
不安気な顔をしてる千穂に「大丈夫だから、龍希のところに行ってあげなよ、楽しみにしてたでしょ?」
「…うん、ありがとう。すぐに戻るからっ」
そう言ってから、この部屋を飛び出して言った。