隣のキミと

───……

──────……


孝太と話してから、もう合宿の最終日になっていた。



時間が経つのは、早いと戸惑いつつ、オレは焦っていた。



もう、明日には優芽は孝太のカノジョになってるんだ、と。



サッカーに、集中出来ない。



シュートを決めても、外すし、相手にパスをしても、相手に届かなかったり。



仲間からは「玲央、大丈夫か」って言われる始末。



あと、2時間で後片付けをする時間。



さっきから、オレはちらちらと時計を見て、とにかく落ち着きがなかった。


< 186 / 266 >

この作品をシェア

pagetop