隣のキミと

「玲央っ」


滴が垂れているオレにタオルを渡してきた。


「サンキュ」


そのタオルで顔をふいて、相手の顔を確かめる。



その相手は………



「なんだ、千穂か」



「なんだってどういうこと!」



「どうして、おまえがここにいるんだよ」



千穂がこんなところに来るなんて、思わなかった。



千穂がいるなら優芽も……



って思ったけど、隣に優芽の姿はない。



「玲央が練習に集中出来ないみたいだから、なんか悩み事があるんでしょ、相談に乗ってあげてもいいよ」


< 188 / 266 >

この作品をシェア

pagetop