隣のキミと

玲央に思いを伝えなくてもいいから、友達のままでいたいってさっき、思ったばかりなのに



「とにかく違うからっ。
あたし、もう行くっ」



玲央と一緒にいると、自分の思いをぶつけてしまいそうで怖くなり、逃げた。



孝太くんとの待ち合わせ場所に行くと、もうすでに孝太くんはいた。



「孝太くんっ、待たせてごめんね」



「あっ、優芽。大丈夫だよ」




遅くなったあたしに孝太くんは、優しく笑いかけた。


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