隣のキミと
「ちょっと、玲央っ、聞いてるのっ?」
「なんだよ、うるせーな」
「うるさいって、玲央が聞かないのがいけないんでしょっ」
そして、オレの隣は、なぜか千穂。
「ねっ、良いでしょっ?」
「は?何が?」
また、聞いていなくて、千穂に怒鳴られると覚悟した。
「だから、前みたいにあたしと龍希と優芽と玲央で遊びに行こうよっ」
だけど、突拍子もないことを、千穂は言い出した。
「オレはパス」
普通にムリがある。
今は、全然話さなくなってしまったんだし
話すって言ったら、部活でたまに話すぐらい。
それなのに、遊びに行くって無理に決まってる。