隣のキミと
訳が分からず、言葉が出てこない。
どうしてあたしは、玲央の腕の中にいるんだろう……
玲央は、どんなつもりであたしを抱きしめてるの………?
「………おせぇんだよ」
「え………?」
ポツリと零された言葉を聞き取ることが出来ずに、玲央の顔を見上げる。
すると、玲央はあたしの顔に近付き、キスをした。
「ん………っ」
軽いキスが終わると、再びあたしを抱きしめる。
「やっと、手に入れた」
「え……?」
玲央の言っている意味が分からず、首を傾げる。
そんなあたしに、少し微笑む玲央。
「オレも、ずっと優芽のこと好きだった」
玲央は、あたしが1番言ってほしかった言葉を浴びせてキスをした。