隣のキミと

訳が分からず、言葉が出てこない。



どうしてあたしは、玲央の腕の中にいるんだろう……


玲央は、どんなつもりであたしを抱きしめてるの………?




「………おせぇんだよ」


「え………?」


ポツリと零された言葉を聞き取ることが出来ずに、玲央の顔を見上げる。



すると、玲央はあたしの顔に近付き、キスをした。



「ん………っ」



軽いキスが終わると、再びあたしを抱きしめる。


「やっと、手に入れた」


「え……?」


玲央の言っている意味が分からず、首を傾げる。



そんなあたしに、少し微笑む玲央。


「オレも、ずっと優芽のこと好きだった」



玲央は、あたしが1番言ってほしかった言葉を浴びせてキスをした。


< 231 / 266 >

この作品をシェア

pagetop