隣のキミと
優芽Side
──…
──────……
「優芽ちゃーんっ」
あたしが自分の席に腰を下ろすと、クラスの数人の女子たちがあたしの席に囲う。
「な、なに?」
彼女たちに、戸惑いながらも、あたしは笑顔を作った。
「あのね、玲央くんと付き合ってるってホント?」
やっぱり…………
聞かれると思って、予想はしていたけど、やっぱり聞かれたか
玲央はモテるから、クラスの女子たちも狙ってる子たちもいることは知っていたけど
まさか、ここにいる子たち全員じゃないでしょうね
遠くの席の、玲央を見つめるものの、あたしの視線に気づく様子はない。