隣のキミと
玲央Side
顔が赤い優芽の熱を確かめるために、額に手をおいて確かめると、
「あつっ…」
風邪ひいてるな……
今日は、さすがに帰らせるとして。
「歩いてかえれるか?」
「歩けない。おんぶして」
だよな。
こんな熱いのに、歩いて帰るわけにもいかないよな。
優芽の顔、目が涙目でトロンとしててやばい。
オレは、はっとして慌てて首を振った。
優芽が熱だしてんのになにを考えてるんだ、オレは。
まず、おんぶをして教室を出て、外に出て歩き始めた。