隣のキミと
“コンコン”
ノックをしてから、部屋に入った。
「玲央っ、ありがとう」
意識がしっかりしてきたな。
良かった。
「ここに置いとくな。ゆっくり休めよ」
「えっ、玲央帰っちゃうの?」
優芽は、眉を下げて聞いてきた。
「あぁ、もう暗いしさ」
「そう…だよねっ」
そんな寂しそうな顔すんじゃねーよ
勘違いしそうになるだろ
優芽は、オレのこと好きなんじゃねーのかな
って、そんなこと有り得ないのに……
「玲央、バイバイ」
「じゃーな」
オレはいつまで優芽の友達なんだよ…