隣のキミと
気付く気持ち

優芽Side

“ピピッ――”


「まだ、熱あるわね。今日も学校はお休みね」


「えぇ!そんなぁ」


今日は、学校行きたかったのに…


玲央に会いたかったなぁー

…って


あたし、今なに考えてた?


ち、ちがうっ


さっきまで自分の考えてたことを否定するかのように顔を横に振った。


昨日は玲央が優しかったからだよ



もぉ、頭の中から出ていってよー


「優芽。」


「へっ…」


お母さんがずっとあたしのことを呼んでいたみたいだ。


困った顔をして、「今日は、お母さん仕事休んで優芽の看病しなくちゃね」と言った。


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