隣のキミと
「じ、じゃあ、龍希はどうなの?千穂に告白するの?」
あたしは、自分の話から離すために、わざと龍希の話題にした。
「まぁ、な…。オレらって幼なじみだから、今日帰ったら言うつもり。」
嘘っ
もう言っちゃうの?
「…あっ」
あたしは、あることを思い出した。
「ねぇ、待って。千穂って玲央のことが好きかもしれないんだよ…?」
そうだった。
すっかり、忘れてた。
千穂は、
玲央が好きかもしれないんだってことを。