隣のキミと
「よかったじゃん」
玲央は、あたしの頭をくしゃくしゃした。
「や、やめてよっ。髪の毛が変になるでしょっ」
照れ隠しに、こんなことを言ってみた。
ホントは、頭をなでられたのが嬉しくて仕方がないのに―…
「玲央、優芽っ」
あたしたちの側に千穂たちが来た。
「どうしたの?千穂」
「明日のことなんだけどさ、遊園地に行こっ」
えっ?
遊園地?
「は?なんで、遊園地なんだよ」
玲央が不機嫌そうに言う。
「別に、いいじゃない」
玲央って、遊園地嫌いなのかな?
なんか、人が多いところ嫌いそうなイメージ通りかも…