隣のキミと

「てか、優芽姉。デートだろ?」


「えぇっ?」


思いっきり挙動不審になったあたし。


でも、今日のってデート?


確かに、ダブルデートって感じだけど…


あたしが考え混んでいると

「だって、普段そんなの着ないだろ?」



あたしの服を指差しながら言ってきた。


「えっ、似合わないかな…?」


「似合わない」


「うそっ?」



ど、どうしよう


似合わないんじゃ、着るんじゃなかった。


どんどん青ざめていくあたし。


「あっ、オレ部活行かないと」


そんなあたしにお構いなしとでも言うように、


「じゃあな、優芽姉。デート頑張れよ」


と言って、蓮は部活に言ってしまった。


…って、


あたしも時間がないっ


着替えてる時間なんかない。


もう、これでいいやっ


< 75 / 266 >

この作品をシェア

pagetop