隣のキミと

オレは優芽が「えっ…」と小さく悲鳴を出したのを聞き逃さなかった。


優芽の顔を見ると、青くなっている。


「なに?怖いの?」


それでもオレは、優しく言ってやることが出来ない。


「べ、別に怖くないしっ」

強がっている優芽をオレは見たいから。

強がる優芽はホントに可愛い。



「龍希、早く行こっ」


千穂は、龍希と二人で暗い中を進んでしまった。


そうなると、またオレと優芽は残るわけで……



「行くぞ」


「う、うん…」


びくびくしてる優芽に、あんまり意地悪するのも可哀相だから


オレは、手を差し出した。


このくらいでも、かなり緊張する。



なのに、優芽は、


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