隣のキミと

「ほらっ」


あたしは、ジュースを玲央に渡した。


玲央は“くすっ”と笑ってから「サンキュ」と言って飲んだ。


む、ムカつく〜


なんか、今は、玲央の方が余裕な感じがする。


玲央が飲んでいる姿を見ているとあたしの顔が“ぼっ”と赤くなった。


ま、待って。


もしかして、これって。


間接キス?


自覚すると、どんどん赤くなっていくあたしの顔。


あたしは、急いで下を見た。


すると、


玲央が話し出した。



「ごめんな」


「えっ?」


な、何?


突然。

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