隣のキミと
「ホントか?」
「うん、ホントだよ」
「そっか。今日は、どうする?もう、帰るか?」
えっ
やだ、やだ。
まだ、遊んでいたい。
「やだ。だって、家帰っても一人だもん」
今日は、蓮も確か部活だったはず。
「じゃあ、オレん家でも来る?」
──えっ
玲央の家?
「は?なんで、行かなきゃならないのよっ」
そう言って、赤い顔を隠すように、玲央をキッと見上げると、
さっきまでの真面目な顔ではなく、いつもの意地悪な顔の玲央がいた。
あっ、騙されたっ。
と、思ったときには、玲央は笑いをこらえながら、
「冗談だよ。別に、そんな怒るなよ」
と、言った。