【完】キミがいたから
麻「奈央…っ」
いつの間にか、あたしは泣いていた。
奈「っ。ごめん、麻友…」
麻「なんで謝るの。奈央は頑張ったじゃん。ここまで頑張ってきたじゃんか。
…泣きなよ、奈央。泣きたいときは思いっきり泣きなよ…」
奈「っ麻友香…。ありがとうっ」
麻友香の言葉は、あたしの心を落ち着かせてくれる。
いつもそうだった。
あたしが落ち込んだ時には、必ず麻友香が隣にいて、優しい口調で慰めてくれた。