レンタル彼氏
ひとりよがり
――
夏休みが終わりに近づいていた。
あれから、慎吾は何度も電話やメールをくれた。
直接話し合おうと
部屋にも何度もきたけど
全て受け入れなかったのは私。
隣の部屋にいるのに
私は何も返さなかった。
一度悪いほうへ考えてしまうと止まらないのは私の悪い癖。
こわかった。
慎吾に事実を聞くのも
終わりを言われるのも
こわくて
私は慎吾の話にすら
耳を傾けなかった。
ゲームっていう感覚に
自信がなかったから。
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