レンタル彼氏
私は冷蔵庫の中にあるものを使って、即席でできるご飯を適当に作った。
本当、こんなんでいいの…?
『てゆうか、私より若草くんの冷蔵庫の方が充実してるんですけど………!』
「ああ…、実家から色々送ってきてくれるんだけど、俺料理とかしねーし。」
『もったいなーい。』
若草くんは私が作ったご飯を黙々と食べてる。
すっごいお腹が空いてたみたいに、ガツガツと。
食べてる姿もこれまたかっこよくて………
私は一体彼のなににこんな惹かれてしまってるんだろう。
外見………?
ダメだよ本当……
「あーうまい!本当うまい!
佳乃って料理上手なんだなあ。
良かった、佳乃が彼女で。」
そんな言葉をサラッと言って、また彼は食事に夢中になる。
『彼女って…………
別に本物じゃないんでしょう?』
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