レンタル彼氏
――――
んー…………
ふわふわした感覚で
ぼんやりと視界が広がる。
ずいぶん、熟睡してたみたい。
熱も下がったような感覚だった。
夢をみた。
若草くんがそっと手を握ってくれて、
おでこにキスをくれる夢。
あれは、夢だったの?
もしかしたら
本当にキスをくれた?
いつもの私なら
なにを自意識過剰なこと考えちゃって、と
自分につっこむとこだけど、
病み上がりモードでそんな元気もなく、
しばらく天井を見つめていた。
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