レンタル彼氏



『うーん、でも最近ずっと慎吾の部屋に入り浸ってるし…』



「いいじゃん、彼女なんだから。な?」





またまた慎吾の押しに負けてしまう私。


だって、そんな顔されたら

なんかふっきれないじゃん。





――ガチャ。




「佳乃…」



靴を脱いで部屋にあがった瞬間

慎吾がうっとりしたような表情で見つめてきた。




え……ええー
なに!?



『どしたの、慎吾?』





「なんか、今日一日ずっと佳乃のこと考えてた。

キスしていい?」




ドキドキはマックス。

いい?って言われても
もうすでに顔が至近距離なんですけど!





『……うん…』






慎吾は優しく
ちゅっと口づけたあと

少しずつ優しく
深いキスをくれた。





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