レンタル彼氏
満月の夜に
嫌じゃない。
『嫌じゃないよ。』
ねえ、
慎吾のこともっと知りたい。
まだ知らないこと
見えないこと
たくさんあったとしても
これから知っていきたい。
ただ、とにかく今は
くっついていたい。
『……やめないで…』
言ったあとに顔が赤くなるのが分かった。
恥ずかしいからか
キスのせいか、顔が火照ってる。
「………もう……しらねーからな!」
慎吾は右手で私の頬を撫で、
にっこり笑った。
その晩、
満月が輝く夏の夜
私と慎吾は
何度も名前を呼び合って
何度もキスを繰り返し
結ばれた。
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