レンタル彼氏

慎吾のお友達



―――


惨敗だらけの地獄のテストも終わり

夏休みに入った。

慎吾は相変わらずモデルのバイトで大忙し。


テスト期間だったこともあって、あのラブラブの夜から

あまり頻繁に慎吾の部屋に泊まることはなかった。


隣の部屋にいるのに、
あえて我慢をして勉強に集中した。


だけど、会いたいときはお互い無理をせず伝えあってるし、メールもしてる。




なんだかんだで、

順調…?




忙しい彼のそばで、一方私はというと



――



『今日からお世話になります!想名 佳乃です。よろしくお願いします!』



めでたく、マンションから近くのカフェのアルバイトに採用となりました!


今日から


なんとかフラペチーノとか作っちゃいます。




「元気いいねぇ〜
じゃあ今日は初歩的なことは全部教えるから、必要があると思ったことはどんどんメモしてね。」



店長さんは三十代くらいの若い男性。


昔、ジャニーズ入ってました並の爽やかさがある。




「あ、それから今日シフトのメンバーに紹介しとくね。」





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