レンタル彼氏


流し台の水を止め、不安を頭から消した。




バイトに…集中しよ。



―――


だけど、

私の妙に働く悪い予感はますます確信へと変わることになった。





『あっつーい…。』




直射日光に汗が流れる。



今日のバイトはいつもより早めにあがれる時間帯だったから


帰りにコンビニでアイス買っちゃった。


まだ外は明るい。


9月だっていうのにガンガン晴れてて、真夏並の暑さ。



ポケットには慎吾の部屋の合い鍵。



疑ってばかりじゃなくて今日はちゃんと話そう。


旅行のこと!


早く言わなきゃ夏休み終わっちゃうし…






マンションへと急ぐ。



冷房をきかせた部屋でアイス食べたい。







…………ん?


マンションが近づくと
ふと視界に

制服姿の女の子が入った。





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