レンタル彼氏
大家さんが予約していたお店は
すぐ近くの大きな焼き肉屋だった。
「わーいい匂い」
私の隣に座った1つ年上の女の先輩が言う。
みんな優しそうな人ばかりで、私はホッとした。
でも驚くことに
新入生で女は私一人しかいなくて、
あとはみんな男の人か女の先輩たちばかりだった。
そういえば
あの人…きてないなぁ。
私はまた若草くんを頭に浮かばせる。
その時、
私のもう反対側の隣に近づく人の気配を感じた。
「遅れてすいません。」