キミノトナリ
「もしもし」


「もしもし、幸花?」


「うん、幸花だよ」

「何してた?」


「な、何もしてない」


「そっか、今からちょっとドライブしない?」


「え?」


どうしよう、まさかドライブに誘われるなんて思っていなかった


「無理?」


「無理じゃないけど準備するから一時間待って!」


「いいけど幸花のすっぴんならもう見たし、すっぴん、スウェットでもいいよ」


笑いながら一が言った


確かにもう見られてるけど好きな人の前でまたあの格好をするわけにいかない


「だめ、一時間待って」


「わかった、また一時間後に電話する、じゃあな」
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