キミノトナリ
いつものように自転車の二人乗り


ハチとくだらないことを話ながら爆笑して、登校するこの時間が私は好き


「今日はいるかな~幸花の王子様」


「さあね、ってか彼は王子様って感じぢゃないし!」


「確かにそうだね(笑)」



私の王子様



高校に入って2ヵ月くらいたった時


私は出逢った


いつもみたいにハチと登校してた時


出逢った


「パンツ見えんぞ、高校生~」


すれ違い様に言われたセリフは最低最悪

でも振り返ってしまった


一瞬だったけど耳に残る心地いい声


振り返った先には頭にタオルを巻いてツナギを着てる兄ちゃん

怖そうな雰囲気


でも目が合った瞬間 ニカッて笑った顔がめちゃくちゃかっこよくて、かわいくて

私は恋におちた


ヒトメボレ


その瞬間から頭は彼のことでいっぱい


名前は?


身長は?


体重は?


私服はどんな感じ?

どんな性格?


彼女は…いる?


頭の中で彼への疑問が飛び交う
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