裏切りそして塀の中。
結局とのもこうきも話もせずに知らん顔だった。

だから男は作りたくなかった。
好きにもなれなかった。

でもそんな私を密かに応援してくれてた"はじめ"は好きになれた。

実はちょくちょく付き合っていたけど、はじめはいつも私を好きと行ってくれてた。

もちろんらいあの事も知っていて承知の上で付き合っていた。

らいあの事を隠してたくなかったから。

はじめとはいろんな事をした。

家の屋上でシンナー吸って、お酒を飲み、朝まで騒いだり、原付5、6台で真冬に山へ行ったり、暴走族と一緒に走ったりディスカウントショップに10人ぐらいで行って集団万引きもした。

何回もケンカして、何回も別れたりした。

嫌いなとこもあったけど、やっぱり好きだったし、楽しかった。

あんな事になるまでは…。




その日もいつも通りにはじめと駅に行きみんなと合流した。
私は当たり前みたいにあさみといた。

そこには"とすまい""りえこ先輩""ゆきひろ君""たつや""けいちゃん""こうちゃん""いば""てつ""よう君""まゆみ"がいた。

はじめのお気に入りの洋服屋さんの前で話してたとき、はじめがゆきひろ君にこう言った。

『あの靴かっこいいと思いません?』
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