裏切りそして塀の中。
それを聞いたゆきひろ君は、

『侵入する?俺カギ開けきるばい。』

ゆきひろ君は結構有名な悪でヤクザだった事もあるらしい。

その時にはすでに左手小指はなかった。

はじめはその言葉に魅力を感じたのか入ると言い出した。

私は当たり前に捕まるから反対した。

交番は歩いて10分のとこにあって警備会社も来るだろうに、捕まらないわけがない。

シンナーしながらも意識ははっきりしていた。

止めたのにはじめはやる気マンマンだった。

私は関わりたくなかったので、たぶん開けきらんやろとは思いながらも先にあさみと洋服屋から離れて行ってた。

歩き出して五分も経たないうちにサイレンが鳴りだした。

振り返るとシャッターが開いてはじめたちは中に入っていった。

私とあさみは全速で走った。
とにかくどこまでも走った。
後ろも振り返らずに…。

はじめがどうなろうが関係ないと思いながら……。

ある程度走って行って、とりあえず電話してみた。

とすまい、まゆみ、いば、こうちゃん、はじめ、たつやはゆきひろ君の車で逃げてきたらしい。捕まってなかった。

でも私の怒りは収まらずそれからは別行動をとった。
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