裏切りそして塀の中。
『久しぶりやね。元気にしとった?ホストしよるらしいね。酒のめんとによぉやるね。ん〜と、また前みたいに私から別れたんやけど、日が経つにつれはじめの大切さとか必要さにきずかされたったい。実際、毎日淋しくて、彼女できたとかホストしよるとか聞く度に嫌やったし、聞きたくなかったと。シンナーしよってもはじめの事ばっかり考えてしまうし。やけんはじめがいいなら、もう一回本気でやり直してみらん?』

ずっと黙って聞いてくれてたはじめが話した。

『好きな人ができたっていいよったやん。あれはどげんなったと?そっちがダメやったけんってゆうのなら俺は嫌。』

『いや、あれは侵入した事が許せんで嘘ついたとやん。好きな人なんか初めからおらんやったよ。あ、して付き合うとするならホスト辞めて彼女とも別れないかんよ。』

『わかった。なら今日からまたよろしく。』

と言って携帯を取り出し電話し始めた。

『ゆーりに別れるってゆっとって。』

と言って電話を切った。

そして私たちはまた始まった。

それからははじめに尽くした。
元から尽くす方だったので、全然いややなかったし、むしろそうしてる方が楽だった。
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