裏切りそして塀の中。
その言葉が効いたのかゆーりはそれ以来、はじめに話しかけることもなかった。

また私達には幸せの日々が続いた。

侵入の件から一年が経とうとしてた11月。

嫌な噂を耳にした。

「侵入の件で捜査がありよるらしい。」

私はその時はじめは大丈夫やかとか安易な思いしかなかった。

11月末。

ゆきひろ君が別件で捕まった。

それから次々に出頭願いがあの時に居た人たちにされていた。

ある日まゆみからはじめの携帯に電話があった。

どうも話を合わせているようだった。
私は電話を切ったはじめに聞いた。

『まゆみ?なんげな?』

『まゆみ。なんかわからん。』

ってゆわれてそのままにした私も悪かったのかもしれない。

この言動が最悪の事態を招いた。

1月14日。
はじめに出頭命令がきた。

はじめはたぶんそのまんま帰ってこれんって言っていたけど、私は帰ってくると思って家で待っていた。

『帰ってこれたら遊びに行こう。電話するたい。』

『わかった。いってらっしゃい。』

これが最後の幸せな会話になった。

それから3時間後。
電源が切れた。
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