裏切りそして塀の中。
私はそのまま留置所に入れられてその日は1日留置所で過ごした。

次の日取り調べの為に留置所を出て取調室に入った。
昨日と同じだった。

『お前はなんしよったとか?』

『やけん逃げたって昨日もゆったやん。』

『だけん、他はみんな入ったって言いよっとたい!』

『なら調書ばみせてみんかって。』

手渡された調書は全部で12枚あった。

りえこ先輩とたつや以外の調書全部に私も入ったと書いてあった。

一番最後にはじめの調書があった。


一緒に入ったと書いてあった。

私は言葉も出なかった。
まさかはじめがそんな事を言ってるとは思ってなかった。

それからは留置所から出されては8時から12時の昼食までと13時から18時の夕食まで毎日2週間ずっと取調室で過ごした。

私が入ってないといくら言っても警察は信じようとしなかった。
最後まで…。


留置所に面会に来てくれた母親だけは信用してくれた。

面会に来てくれては、信用してると励ましてくれた。

二週間を留置所で過ごし、審判の日がやってきた。

私はまだ自信があり、これで出られると思っていた。
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