裏切りそして塀の中。
《わからんってこっちがわからんやん。》
『ってか私店に入ってないよね?』

『うん。』

『うん。てあんた警察に私も一緒に入ったってゆっとるやん。』

『…。』

いつもこう。都合悪いとなにも言わない。

『はぁ…。あんたが入ったって警察に言ったけん私まで捕まったんばい。調書も見させてもらったけど、まゆみとかと全く一緒やったけど、話、あの電話の時合わせたんやろ?昔まゆみの事好きやったもんね。まゆみがダメやったけん、私と付き合いよったと?』

『いや、そうじゃないけど。』

それ以外なにも言わなくなった。
話にならなかったので、けじめをつける事にした。

『で、はじめはどげんしたいと?』

『戻りたい。』

『また付き合いたいって事?』

『うん。』

そう言ったはじめの顔は自信なさそうだった。
はっきり言う事ができなかった。

『んじゃあ1ヶ月だけ考えさせて。そして答え出すけん。』

『わかった。』

そして居酒屋に戻り少し食べて解散した。

次の日私の荷物が残ってると連絡をもらったので、取りに行った。
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