裏切りそして塀の中。
朝仕事場まで送ってもらって、フラフラしながら仕事を終えた。
もりから電話があってたのでかけ直した。

『やぎらぁけんと一緒?』

『いや、私今まで仕事やったもん。なんか家に帰って着替えてもりんち行くって言いよったよ?』

『そうね、あいつ電話出らんっちゃんね。やぎらぁかけてみてばい。』

『わかった。』

電話を切ってけんにかけてみた。

本当に出なかった。
一回切ってまたかけ直してみた。

今度は何分もコールをならしてみた。

『ん、はい…。』

寝起き満点の声で出た。

『ねぇ、もりから電話あったよ、電話に出らんって。』

『あぁ、寝てしまっとった。』

『まだ行ってないなら私も行きたい!もりに聞いてみて。』

『わかった。』

行けるかわからないのに私は嬉しくてしょうがなかった。

数分後、けんから電話があって連れて行ってくれるようになった。

車に2人。
緊張したけど、楽しかった。

『よう寝てなくて一緒行くってゆったね。寝て良いよ?』

『いや、私隣で寝られるの好きじゃないけんいい。』

前付き合ってた人が、遠出をした帰りにいびきかいて寝ていたのが嫌で仕方なかった。
実際すごく眠くて、正直寝たかった。

でも寝ないでずっと起きていた。

目的地に着いて温泉に入り、夜になったのでそのまま一緒にご飯を食べて、けんの家に行った。

まだ付き合おうとは言ってくれなかった…。

《もりが言ってた事嘘なのかな。》

なんか、そのまんま流れでまた泊まることになった。

同じベットに2人で寝てるのに、手も出してこなかった。

眠りにつこうとした時、けんが話しかけてきた。
< 126 / 134 >

この作品をシェア

pagetop