裏切りそして塀の中。
次の日の朝、ニュースをみていると、

『昨日未明、14歳少女が自殺しました。』

《あぁ、先越された…。》

そう思った。

それから毎日のように自殺のニュースが繰り返され、自殺した人達が“こっちにこい”と言っているようだった。

でも死ぬことはできないまま、二ヶ月が過ぎた。

私はゆきに直接聞くことにした。

『私をハブろうってかずみ達と話したと?あと前、縄跳びしよる時私の名前呼ばんめとかも。』

『名前呼ばんめってゆったのは私やけどハブろうってゆったのはかずみばい。』

かずみの本性が出てきた。

それを聞いた瞬間、ゆきは態度を変えた。

『でもハブろうってゆわれた時やめようってゆったんばい。』

《そうゆっても自分もシカトすれば共犯やん。》

本っ当に呆れた。バカみたい。
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