裏切りそして塀の中。
三浦達がゲームしてくると言って部屋を出て行った。

私たちはその間も歌い続けていた。

すると五分もたたないうちに部屋のドアが開いた。

振り向くと見たこともない男の人が入ってきた。

そして普通に私の隣に座り話しかけてきた。

『あれ?もしかして俺、部屋間違えた!?』

『そうですね…』
と私は少し笑いながら言った。
でも言ったのはいいけど、心の中では出てってほしくないと思っていた。

その人は大人な感じで、今までみてきた男の中で一番かっこよかった。

そしたら男の人は、

『俺たち前の部屋やけんこっちこん?一緒の男彼氏?』

『あぁ彼氏です…。』

『そっかならダメやね。わかった。ごめんね。』

と言って部屋を出ようとした。私は思わず、
『あとで行きます!あ、あの今歌ってるんで…』

と言ってしまった。
もう後には引けない。

男の人が部屋を出てから、さおりが私に

『いいと?』

と言ってきたが、もう言ったからには行くしかないと思った。
歌い終わろうとしてたら、三浦達が部屋に戻って来て、私達にこう言った。

『さっき男の人入ってきたろ?なんてゆわれたと?』
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