裏切りそして塀の中。
『なんか間違えたらしいよ。その後、部屋においでってゆわれた。』

『そうね。行ってくればいい。』

そうゆわれて私は一瞬嬉しかったけど、

《あぁ、私は彼女って思われてなかったんやな。》

と思った。

でももしかしたら、

『行くわけないやん。』

と言ってほしかったのかもしれない。

私はなんのためらいもなくいってくるけん!とワクワクしながら行った。

もう先どうなってもよかった。むしろあの男の人と付き合えたらとか考えてたのかも…。


ドキドキしながら部屋のドアを開けた。

そこには同じぐらいの年の男の人が五人ぐらいいた。

そしたらさっき部屋に来た男の人が、

『本当に来たったい。嘘かと思っとった!』

と言われたので
《もしかして冗談やったんやか…》

とか思いながらもこう答えた。

『嘘なんかつかんですよ。』
< 43 / 134 >

この作品をシェア

pagetop