裏切りそして塀の中。
『止めんなやん。こいつが人の男に手出したとやろが。』

『まずは俺に聞くのが先やろ。』

と言われて我に返った。
なおとを見ると泣いていた。
でも私はとにかく気が済まないので、ちえみの髪を掴んで倒そうとした。

そしたらまさとが私の手を掴み
『俺の彼女がくらされよっとに黙って見てられるか。』

と言ってきた。

『くらされよるっちこれタイマンなんですけど。まずお前に関係ない事やろが。離せやん。』

と言って私は手を振りほどいた。

このまんま終わりたくなかったけど、しらけたので、

『あ〜わかった。もうしらけまくった。勝手に三人仲良く付き合えば?私は付き合いきらんけん。その変わりちえみ、お前この駅に二度とくんな。ってゆうか私の視界に入らんで。見かけたらどうなるか考えて行動しろよ。』

と言うとまさととちえみはどっかに行った。

なおとなんかどうでもよかった。
なおとに用はない。

私はギャラリーの方に戻りオールした。

朝方なおとはシンナーをしてて私にこう言った。

『ねぇ、膝枕して。』

ろれつの回らない口調で言ってきた。

『は?嫌。誰がするかやん。お前に。』

私はたぶん、なおとを一生許さないと思う。
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