裏切りそして塀の中。
私は車に乗せられ、男も1人乗ってきていろんな事を聞かれた。もう1人は原付の車体番号など、調べていた。

『ん?お前シンナーしよろ?』

『うんにゃ。』

『はぁー、してんかぁ。』

『嫌。』

『しとるけんやろが。嘘ばつかんちゃよかて。』

『やけんしてないち。』

『そうかならよかばってん。』

私は階段を走って上りながらしゃり袋を下に捨てていた。

普通ならブラに挟んだりして隠すが、もうほとんどあがってたのでとってても、起きてから吸っても意味ないから捨てた。

なので警察は調べることはなかった。

でも窃盗と無免で捕まったとか親にゆわれたらどうなるか想像もつかなかった。

迎えに来てもらうのは親以外に20歳以上の人なら誰でもよかった。

しかし、兄以外に迎えに来てくれる人いないし、いても足がない人ばっかりだった。

『誰に迎え来てもらうか?親は起きとる?』

『起きとらん。親目みえんけんこれんし。』

『んじゃあ帰れんたい。』

『兄ちゃん呼ぶもん。』

そして兄に電話した。
捕まって迎えに来てもらうのは初めてだった。

前補導された時はあさみと一緒だったのであさみのママに身元引受人になってもらっていた。
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