a-girl
「ねえ、ひょっとしてすっごい若い?」
「…15。」
おねえさんが頭をかかえてあたしより10個も下じゃんよーと唸る。そして着替えに持ってきてくれたピンクのベビードールをつまんで、
「こりゃ犯罪よね。」
と放る。
「Tシャツなんかないんだよ寝るときゃ下着だよ!」
とわめく。
そう言うおねえさんはさっき着ていた服を脱いで、黒い下着1枚で部屋をうろうろしている。
「…かわいい。」
手にとってその頼りない質感を感じる。夢にまで見た大人の下着だ。
「着ても、いい?」
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