a-girl
日に日にりゅうちゃんに会いたい気持ちは募った。

軽い飲み物やゼリー、ヨーグルトしか食べられなくなって、月美は、和の事を心配した。

「あんたが悪いのよ、和ちゃん追い詰めて…知ってるのよ、好きなんでしょう、あのコが!
会ったこともないコドモのカレシに嫉妬して、いい年してみっともない!」
「…それはそのままお前だろう。」

月美の大きな目から涙が零れた。
まつげがオルゴールのハリのように、音を立てそうに瞬いた。
「そおよ、スキよ、あんな可愛い子いないもん…。」
プライドの高い月美が、徹の前に崩れた。
「俺が、お前を好きになれば良かったな。」
「…それこそ不毛よ。」
涙声のまま、自嘲した。
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