a-girl
「どうした?」
声が少し低くなった気がする。相変わらず小柄だけれど、少し骨っぽくなった。
「あたしのせいであんな…。」
「誘ったのは俺だろ。」
変わってない。男っぽくて、頼りになるりゅうちゃん。
指が、頬に触れる。
「…きれいになっちゃって、誰かと思った。」
後ろを振り向くと、誰も居ないのを確認してりゅうちゃんが、キスしてくれた。
もう、会えないとさえ思ってたのに。
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